美しみ hometownglory

hometoengloryは本当に美しい演目ですね
そして見るたびにいろいろなイメージが浮かんでくる
尽きないイメージの宝庫
見返しては湧き上がってくるイメージを味わう日々
こういう作品を名作というのだと思うですがそれを実感体感しています。

この作品からは「かなしみ」を感じるのですが
かなしみ って
悲しみ 
哀しみ
愛しみ
美しみ
いろんな漢字があるのですね

悲しみにはいつも愛(いつく)しむ心が生きていて
そこには美としか呼ぶことのできない何かが宿っている

悲しみの秘儀」より

まさにこの演目の大輔さんそのものをあらわす言葉だと
読んだ時驚きました


冒頭の大輔さんの踊りは
すべてのかなしみを受け止めようとする思いのように見えます
ある種の覚悟というか
その様は不思議なくらい艶っぽい

祈りを捧げるかのようなニックの踊り
その祈りの中のかなしみに共振するかのような大輔さんの動き

ニックのかなしみを受け止め自らの痛みとし
踊っているような様は
本当に美しい

呼吸するようなところはこの作品の肝ですね
ニックのかなしみ痛みを受け入れる様は
イエスキリストのような聖なるもののよう

遠藤周作の「沈黙」の小説の一説が浮かびます
踏むがいい。
お前の足は今痛いだろう。
だがその足の痛さだけでもう十分だ。
私はお前たちのその痛さと苦しいを分かち合おう。
そのために私はいるのだから。


大輔さんの踊りに導かれるように
ひきつけられてくるように
飛び出してきて大輔さんと呼応して踊るDJスマートの意味とは

飛び出してきた躍動する魂は生命力にあふれていて
かなしみの中に存在する生きようとする力を
表現しているのでしょうか?

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立体曼荼羅

LOTF2017のCS放送から1週間経ちました。
放送前の1週間は異様に長く感じましたがこの1週間はあっという間
時間があればLOTFをリピしボーっとしたり浮かれたりしていました(笑)

バレエの舞台に結構まめに?(私的には)通うようになったのは
大輔さんが怪我で出場できなかった2014年の世界選手権の時からです
なんともいえない思いでいた時にふと心ひかれたKバレエの「ラ・バヤデール」を観に行って以来
KバレエはTBSが付いているのでメディア露出がほかのバレエ団よりは多いと思うのですが
それでもテレビで舞台を放送してくれるってなかなかないなあと
最近Kはシネマ化に力をいれているようで映像で残るのは嬉しいですね
そこで感じたのがフィギュアスケートってショーでもほとんどテレビで見れるんですよね
テレビとの関係が強いせいかなんか気持ち悪いようなことも多かったですが
(最近はあまりチェックしていないのでよくわかりませんが)
大輔さんを知ることができたのも
大輔さんの演技をたくさん見れて映像も残っているのも
今こうしてLOTFを見ることができるのも
テレビのおかげで
すごくすごくありがたいなあと


前回の記事で「アイスショーの世界」について書きましたが
きちんと取り上げられていたようで
明日大きい本屋さんにいくので内容をチェックして気にいったら
買いたいと思っています
フィギュア雑誌に対するモヤモヤもうすらいできたかな?

いろんなこだわりから脱して
大輔さんが残してくれたそしてこれからも残していってくれる記録を
純粋に味わえたらいいなと

ずっと前の記事に書いたと思うのですが
大輔さんの演技や存在は
私の中の精神的に大事な部分に関わっていて
そこの部分を不当に扱われたり傷つけられたりすると
すごく苦しいんですよね
結局自分が嫌な思いをするのが嫌なだけなんじゃないかと言われればそれまでなのですが
あの当時はフィギュアスケートを見ているとグサグサきちゃってキツかったですね

でも、そういう思いも氷艶とLOTFのおかげで昇華されつつあります
私のネガティブな思いも大輔さんが素晴らしい演技で溶かしてくれたようです

大輔さんが充実して幸せそうな様子を感じられたおかげか
あれから時間が数年経過したせいか
今のフィギュアスケートをほとんど見ていないせいか
フィギュアスケートに感じていたネガティブな思いが消えてきたのを感じます
高橋大輔という素晴らしい表現者を知ることができて
その演技を何年も何年も見ることができた
そして今もできている
そのことのすばらしさをしみじみと感じています


貴種流離譚という言葉が浮かんでいます
源氏物語の須磨明石の巻あたりってそういう話だったような
優れた人が彼を追い落としたい人の策略により都を追われて遠い土地で過ごし
帰ってきて前よりも栄華を極めるといったようなことかなと解釈
大輔さんのNY行きってそういうことだったのかもしれないなあと???

LOTF放送の感想を書くつもりだったのだけど
前置き長くなりすぎ(笑)

大輔さん、この舞台ではどの場面でもダンサーでした。
2つのソロも本当に素晴らしくてリピしまくっています
正直去年は2つのソロが微妙に感じてしまっていたのですが
その進化深化に驚くばかりです

hometowngloryはいろいろな思いをひきおこしてくれるすごい作品ですね
前回に記事では長谷川等伯の「松林図屛風」を思い起こしたと書きました
映像で何度も見ているとまたいろいろな感慨が浮かんできます

表情がアップで見れたのはすごくよかったです
生で見た時は表情まで見ることができなかったから

今この作品で感じるのは「立体曼荼羅」
空海が奈良のお寺に仏像を配置して作った立体曼荼羅
ダンサー3人は生きる躍動する仏像でした。
曼荼羅というのは広い意味で
言語では表現することのできない世界の真相を表現しようとすること
だそうなんですが
大輔さんは人が生きる上で感じざるを得ない悲しみ哀しみ痛みを
多くの人たち私たちに代わって引き受けてくれているように感じました。
表現者で自分に酔っているように感じられる人たちもいて
そういう様子を感じてしまうと私は冷めてしまうのですが
大輔さんて自分に酔うということがまったくないんですよね
それは多くの人たちの気持ちや心を受け入れて
それを自分の痛みとして感じて表現してくれるからなんじゃないでしょうか
そんな大輔さんを見ていると心が洗われ
自分が浄化されていくようにも感じます

ジェリさんて大輔さんをよく理解してくれているんですね
大輔さんを振り付けてくれた人たちは
大輔さんのことが大好きでいてくれて
だから数々の素晴らしい作品を振付してくれたと思うけれど
ここまで大輔さんの特質(多くの人の感情を受け入れて表現してくれる)部分を
引き出してくれた振り付けはなかったような気さえします
今まで彼をある意味しばりつけていたかもしれない氷の世界から脱したからこそ
できたことだったのか

でも氷の世界から離れてこういうことができたことで
また氷の世界でも自由になれるんじゃないか
そんな気もしています

もう彼には陸も氷もないのかもしれない
ただ身体表現だけがあり
私たちの気持ちを引き受けて浄化してくれる
そして充実した彼がいる

今度は空に進出しているようですね
空での放送も楽しみです
どうせなら10分足らずの特集じゃなくて1時間特集やってほしいくらい

これからの楽しみ

LOTF後の大輔さんインタが家庭画報com フィギュアスケート愛 に。
家庭画報さんの大輔さん記事はいつも嬉しく読んでいます

アイスショーの世界に氷艶の記事があまり大きく載っていなかったとらしいということを
ツイッターか何かで目にしましたが
フィギュアスケートの雑誌やライターが書いたものを手にする気がまったくなくなっているので
かえっていいんじゃなかなあと思ってしまいました。
それより家庭画報やダンスマガジンや演劇界で取り上げてくれた方がはるかに嬉しいし満足♪
氷艶のネット記事でゲゲゲイさんのインタが載っていましたが
ライターさんの質問がなんかずれてるような気が私的にはしたところ
(あくまで私個人的な感覚です)
フィギュアスケートのライターで、ああやっぱり的な( ̄^ ̄)ゞ

今回の大輔さんインタには嬉しい話がたくさんありました

今まで以上に『氷艶』のような物語であったり、異業種とのコラボをやってみたいと思いました。\(^o^)/

今後、いつどんな話がきてもいいようにダンスに触れ合っていきたいなと思います。\(^o^)/

あと興味深いなあと思ったのが

色々な違うジャンルやアーティストの方が出る『LOTF』も見てみたいような気がします。

そういえば氷艶で市川染五郎さんや市川笑也さんや歌舞伎の方々の演技を生で見れたり
taoの生演奏を聴いてパフォーマンスを見ることができたのは大きな喜びでした。
もちろんLOTFの海外ダンサー達も!
正直LOTFにこれ以上スケーターは必要ないかなと思うんですけどね。

バレエのルジマトフと日舞のコラボ舞台「信長」が上演されるとかで
興味あります

その舞台そのものを愛していただき、お越しいただき、見ていただく
エンターテインメントに参加していけるショーができればいいなと思っています。

それぞれの個を並べるアイスショーより
一つのまとまった世界観をもった舞台なりショーの方が
大輔さんの存在や持ち味が一層映えると確信しました
そしてその大輔さんの存在感がまとまりをもった世界観を一層豊かな魅力あるものにしていると

大輔さんが自信をもって前向きな様子がわかって嬉しい
大人の事情(笑)で発表できないのでしょうが
いくつかのお話があるのじゃないかと推測

人生に大きな楽しみができたので貯蓄に励みます(笑)
これ(氷艶とLOTFの感動)をきっかけにいろいろ趣味を整理しようと。
バレエ鑑賞はいったん終了かな(どうしても行きたいものはいくと思うけど(笑)
時間と懐具合との相談で)
女性が多く通っているキックボクシングジムに通って結構はまっていたのですが
そろそろ終わってもいいかなとうっすら思い始めていたこともあり退会。
大音量の中の暗闇でのボクシングはかなり楽しくはあったのですがね。
先生(not宗教 ちゃんとした大学の先生です)の講義を聴くという大きな人生の喜びもできたし(^^♪

今の私に大事なのは
大輔さんのパフォーマンスを見ることと
先生の講義を聴きにをいくこと

面白いなあと思うのは
大輔さんのパフォーマンスを見ると先生の話が実感をもって思い起こされ
先生の話を聴いていると大輔さんが脳内で踊りだす
表現の形は違うけれど
二人から同じことを言われているような気がするんですよね。

その同じことは何かというと
表現が宗教ぽくてアレなんですが(私は無宗教)
聖なるものにふれる
大いなる存在にふれる
ってことなんじゃないかと思います

オカルトや宗教的なものに警戒心の強い私ですが
聖なるもの 大いなるもの
そういうものの存在を感じることは
生きる上で大きな喜びなんじゃないかと

前回の記事で
松林図屏風 のことを書きましたが
この絵からもそのことを感じます

松林図屏風についての日曜美術館の話を改めてメモ

一本一本の松を描いているというよりも
その背後にある空間をこそ描いている作品
その余白の中に、
みる人がありとあらゆるイマジネーションを盛り込んで
楽しむことができる仕掛けになっている


一見静かな絵だと思ってじっと見つめていると
まるでそれぞれの松がコンテンポラリーダンスを踊ってるような
荒々しい運動性を感じる瞬間もある
その融通無碍性がこの絵の本質だ





松林図屏風

長谷川等伯の松林図屏風


ここ数日暑い日が続いているせいかふと見たくなった絵
松を描いているようで等伯が描いているのは
霧なのか雪なのか
描かないことで描かないもののの存在感をより一層感じるという
この感覚はたまらなく心地いいです
本物を見たことはないけれど
見ているとすーっと絵の中に入っていって
涼しい霧の中をさまよっているような気持になります

この絵を見た感覚は以前味わったことがある・・・と
思い出したのが大輔さんのCaoiのcriris
初披露を生で見れてよかった

大輔さんが描く世界は海であり大気でした

大輔さんが滑った軌跡に
海の彼方からの呼び声に呼応して
大輔さんが海を渡り大気を巡り
彼方からの想いを受け取って名残惜しそうにこちらの世界に戻ってくる
そんな世界を感じました

大輔さんの描く軌跡の外側にも内側も
プロジェクションマッピングのように確かに海はありました。
スケートリンク自体が海であり大気そのもの

そんなことを思い巡らしながら過去の「日曜美術館 夢の等伯 傑作10選」を見ていたら
はっとした言葉が
松の木がダンサーでコンテンポラリーダンスを踊っているように言えるという言葉
ここに貼った絵じゃわかりづらいのですが
松の木の線が意外に激しいというか躍動感があるというか
そういう筆運びなんですよね

なるほど~ダンスか、と思いながら
今まで気づかなかった躍動感に思いを馳せながらこの絵をみつめていると
浮かんできたのが
LOTF2017のhometownglory
この松の木が大輔さんやほかの二人のダンサーのダンスに見えてきて
今まで霧や雪と感じていたものが
hometowngloryを踊っていた時の
大輔さんの周囲の空気
大輔さんの想いに感じられてきました。
あの舞台に確かに存在していたあの想い
舞台上から会場全体を包んでいたあの想い

一つの絵でいろいろな感じ方ができるなあと

そういえばcrirsisはすごく大輔さんの本質というか
大輔さんの心のありようというか魂みたいなものをすごく感じたのですが
2017hometowngloryも確かに大輔さんそのものをすごく感じた
無垢で純粋な魂

この絵に感じる二つの大輔さんの演目は
どちらも大輔さんの魂なんだ

そう思うとこの絵がますます好きになりました。

充実したハッピーエンド と 幸せな予兆

LOTF2017放送まであと1週間もある・・・
長く感じますねえ

去年の大輔さんの七夕の短冊を思い出しています

これからもダンスが続けられますように
うまくなりますように
体がやわらかくなりますように
              大の輔


どれも本当にかなったことが嬉しい
開脚はまだできないみたいだけど
背中が随分柔らかくなったように感じました
大輔さんの努力あってこそですね

去年のinLA2016を見返してみて
大輔さんの今の顔つきの違いにびっくり
シェリルとの初対面の時とか
なんだかまとまりのない顔つきをしているような
もちろんイケメンだし感じもいいのだけど
ばらけているような印象というか
(あくまで今と比べてということで)

今年の舞台で見せてくれた顔つきは
まとまりがとれているという以上に
発するものが輝いて
引き込む魅力の尋常じゃなさ

inLA2016のダンス練習中の様子は
2012-13シーズンの初めの顔つきを思い起こさせる
VASをFOIで初披露した時のような
crisisをCaoiで初披露した時のような
何かが始まったばかりの無垢なひたむきさというのかな

今年の舞台を見て
2006ロクサーヌDOIの衝撃を思い出しました
今まで努力してきたものともともとの才能や持ち味が
うまくかみ合った瞬間
vasブルースシーズンにもそれはあった

チャイコオペラシーズン座シーズンと
vasブルースシーズン


ふと思い返してみると
大輔さんバンクーバー以降はどこか思い悩んでいる節が
絶えずつきまとっていて
(バンクーバー前もコーチのことや怪我のことがあって)
それがvasブルースシーズンで
もともと持っていた良さと技術努力があいまって
大輔さんの才能がさらに開花したシーズンではあったけれど
ニースワールドはアレだったし
不穏な空気のはじまり

次のシーズンから不穏な影がとりまいていて
大輔さんもどんどん辛そうになっていって
kissingyouは大好きなプログラムなんだけど
見ているとやっぱり辛くなってくる

LOTF2017はそういうここ数年のモヤモヤを一気に吹き飛ばしてくれたなあと
大輔さんが充実して幸せそうに笑っている
何より素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた
ひょっとするとこれは私にとってはだけど
オリンピック金メダルに匹敵するいやそれ以上の喜びかも
大輔さんを10年以上ライトにだけど見つめてきて
一番嬉しい演技であり舞台でした

ニース以降大輔さんの物語が
ここでいったんハッピーエンドを迎えたのかと感じています
でも終わりではない
これが新たな飛躍の始まり

ニースではあんな素晴らしい演技を見せたのに
あんなこんなで
不穏な空気につつまれた終わりとは全然違います
ハッピーエンドのようで
これからの辛い展開を予兆させるものがたくさんあったなあ

今は心底ハッピーエンドと
これからの明るい幸せな予兆をたくさん感じています